私たちは茨城県で飲食業を営んでいました。
たしか2007、8年くらいだったと思います。
食肉偽装や中国の餃子問題などがニュースに取り沙汰されて、
世間全体に食に対する不信感が広がりました。
それは飲食に携わる私たちも例外ではありませんでした。
使っている食材は本当に安全なのか?
知るすべも調べるすべもありませんでした。
単純、短絡思考の私たちが出した結論は、
「自分たちで食材を作って、それを使ったものを提供すれば一番安心だ」
というものでした。
それからすぐに研修できる農家を探し、門戸を叩いたわけです。
たしか、2008年の10月だったと思います。
そこは小松菜やルッコラなどの葉物野菜を、大規模に施設で作っている生産法人でした。
今の私たちが取り組んでいる物とは全く別ですね(笑)
もの凄く簡単にギュッとまとめちゃいましたが、
これが私たちの農業との出会いです。
当時のメニューだった野菜たっぷりのタコス。
「うちの子、野菜食べないんですけど、ここのタコスは好きなんです」
と言って買ってくれたお母さんの言葉、嬉しかったなぁ。